人生は自分主役のドラマと思う
ぼくは、「人生は、自分を主人公に据えたドラマ」だと考えています。 ドラマや映画は、ストーリーにアップダウンや振り幅があるからおもしろいのであって、主人公が平坦な人生を歩んでいたら、退屈なだけです。 人生を感動的なドラマにするには、チャンスだけでなく「ピンチ」が必要です。 仲間だけでなく「敵役」「悪役」も必要です。人生で出会う人はみな、共演者です。
自分に起きている出来事には、何らかの意味が隠されています。その意味が明らかになるのは、今ではなく「この先」です。 ですから、人生に起きる「トラブル」=「伏線」と受け止めて、次の展開を待てばいい。その伏線が回収されるまで待てばいい。 ぼくがそうだったように、つらいこと、苦しいこと、悲しいことは、のちに「自分を成長させるきっかけ」として伏線回収されることがあります。 「人生はドラマ。トラブルは伏線」と考えることができたら、 「このトラブルが、ドラマをおもしろくするんだ」 「失敗したら失敗したで、それもまたおもしろいな」 「点と点が、どう線に結びつくかが楽しみだ」 と、心の余裕を持つことができると思います。
たとえば、NHK大河ドラマの名作『竜馬がゆく』。このドラマを観るとき、ぼくたちは主人公・坂本竜馬の人生を俯瞰して楽しんでいます。 それと同じで、ぼくは『自分がゆく』というドラマの主人公、を俯瞰し、外側から見るように心がけています。脚本家の立場から、演出家の立場から、そして視聴者の立場から、登場人物としての自分を見るのです。 物事を俯瞰すれば、見渡せる範囲が広がります。大局を理解できます。 すると、狭い視点に立っていては気づかなかった解決策が見つかることもあります。 「楽しいことが10あったけれど、苦しいことも10あったから、プラスマイナスゼロ」 と考えるのではなくて、 「楽しいこと10」+「苦しいこと10」=「経験の総量20」 と考える。